季節はずれの八重桜

pentax *istD / cosina 100mm f3.5 macro
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(2006年10月19日撮影)
八重桜が一輪だけ咲いていました。
いわゆる狂い咲きですが見るのは今回が初めてです。
一応農学部にいるので狂い咲きのしくみというものを調べてみました。

サクラの花芽は花の咲く前年の夏につくられるそうです。その後寒い寒い冬を経験して、
暖かくなるにつれ花芽を成長させ開花に至るというのが通常の開花のパターンです。

夏につくられ翌年の春の開花を待つ花芽には、春まで開花しないように「鍵」がかかっています。その「鍵」をかけているのがが葉っぱから出る、開花を抑制する物質なんだそうです。というわけで鍵がかかっていない状態、つまり開花を抑制する物質が出ていない状態になると、暖かければ秋でも開花してしまいます。台風や害虫などの影響により葉がなくなってしまうことがその原因となることが多いようです。(冬は葉っぱがなくても寒さで花芽の成長が抑制されています)

今年は異様に桜の落葉が早かったように感じたのでそれが原因かとも思いましたが、周辺のソメイヨシノを見て回っても発見できませんでした。おそらく開花抑制物質の通り道が塞がるなどでこの一輪にだけ鍵がかからなかったのだと思います。
(追記)この記事を書いた直後に開花しているシュゼンジカンザクラを発見しました。
3本の木でそれぞれ7、8輪咲いていたので、何らかの原因で落葉が早まってしまったためではないかと思われます。

開花抑制物質はアブシジン酸なんでしょうか?休眠および乾燥への抵抗を成立させる植物ホルモンはアブシジン酸だと習ったのでたぶんそうではないかと思うのですが。
間違いがあるかもしれませんのでその時は遠慮なくご指摘を。
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by taro_1375 | 2006-10-21 09:11 | 自然
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